先日、新色のリップが発売され仕事を早めに終わらせ買いに行きました。淡い艶が出るピンク系のリップで、あまり化粧をしない私でもこの新色リップだけは使いたかったのです。そのリップに合う服を探したり、明日つけて出勤したら周りは何か言うだろかと正直不安にも少しなりました。

地味で目立たない事もあって気付いてもらえないかもしれないけれど、いつまでも自信をなくしていたらいけないしこのリップでその自信のなさをなくしたいと思ったのです。

でも翌日、新色のリップをつけて出勤すると後輩の明るく親しみやすい女の子がそのリップをつけていました。後輩の子の唇が映えて似合っている姿を見た瞬間に、私は恥ずかしさでいっぱいになり誰にも見付からない内にトイレへと向かったのです。

恥ずかしい、そう頭の中をぐるぐる思っていると手を掴まれ振り向くと唯一仲良くしてくれている同僚の男性でした。姿が見えたのにすぐに消えたからと追いかけてくれた男性は、仕事の用件を伝えてくれて終わってまたトイレへと向かおうとする私に「唇の色、今の時期にピッタリで似合うね!」と然り気無く言って去っていったのです。

私は驚きと嬉しさを感じながらトイレの鏡の前でじっと自分を見つめていました。
私は何を怯えていたのだろう、周りなんか関係ない好きなものを好きでつけていて恥ずかしいなんて事はないのだから。
男性が何気なく言ってくれた言葉で、私は勇気をもってリップを落とさずに仕事に向かいました。誰かのちょっとした言葉ってとても重要で大切なもので、私も誰かに勇気を与えられる言葉を言ってあげれたらいいなと思います。